「…一応、付き合ってるんだけどさ?」
「やっぱり!最近絵里子ちゃん恋してるなぁって思ってたんだよねぇー…。」
「そんな事あたしの行動から分かったりするのー?」
「もちろん!秋風くんの話をする絵里子ちゃんってすっごく可愛くて…病院であんな事話したーって時の笑顔とか、なかなか会えない時の寂しそうな顔とか。全部全部恋してる女の子にしか出来ない表情だよ!」
「へぇー…。」
やっぱりあたしは単純過ぎるのかもしれない。思っている事は簡単に表情に出る。自分じゃ全然自覚してないんだけどね。
「秋風くんが退院して来たらどんな事が起こるのかな!?秋風くんのオープンな愛を照れながらも受け止める絵里子ちゃんっていう描写が脳裏に描かれてるよ!」
「やめてよーっ!想像しただけで恥ずかしいんだからっ!」
さくらちゃんはそんなあたしを見てニコニコしながら頭を撫でるばかりだ。さくらちゃんも最近あたしの事おちょくる様になったからなぁ…。
もうすぐ授業が始まる。席に座って準備もしっかり整えた所で、あたしの元に一通のメールが届いた。