「…秋風くん、退院予定日延びてるみたいだね。」
心配しているのはあたしと花奏だけではない。席に戻るとさくらちゃんも同じ様に心配そうな面持ちをしていた。
「早く元気になればいいんだけどさー…。」
「…ふふっ、絵里子ちゃんったら相当秋風くんの事が好きなんだね。」
「えっ!?えーっと…まぁそうかなー…。」
「ふふっ…誰にも内緒にしておくから教えて欲しいな。二人って…付き合ってるの?」
「なっ…!」
さくらちゃんの予想外の言葉に思わず体がこわばる。誰かにバレたらバレたでその時だなとは思ってたんだけど…クラスの子にバレるのは透が退院してからだとばかり思っていた。さくらちゃん…洞察力ハンパない。