「………どこで何してるか簡潔に説明してくれる?」


『駅ビルで買い物してた!ごめんねお昼ご飯帰ったらすぐ作るから!今すぐ帰るね』



言葉を返す間もなくプツリと切れる電話。


最寄りには駅ビルなんてないし、隣の駅にある駅ビルだろう。



そう判断した俺は、携帯と家の鍵をポッケに突っ込んでのそのそと家を出た。