「君が、噂の洋ちゃんね!みみから聞いたとおりの男の子だ!」





え、みみが?俺の事?




「え?俺がですか?」





「うんうん!洋ちゃんの話ばっかして来るんだよ!みみ、この町に引っ越してきて良かったってずっと言ってるんだよね」





「そうだったんですか…」





「俺達兄妹はさ、親がいないから、特にみみにはさみしい思いさせしちゃってさ」





親がいない?


ずっと寂しかったんだ




「あ!でもほんと洋ちゃんのおかげでみみは楽しそうでさ!俺も嬉しいよ!」