まーちゃんの病室がある階に着いたとき妙な違和感を感じた。


その階にいる看護師さんたちが慌ただしい気がする。


必死の形相で走り回っている。


何か大変なことでもあったのかな…?


みこは走り回る看護師たちの邪魔にならないようにまーちゃんの病室に向かった。


まーちゃんの病室に向かえば向かうほど人が増えているのは気のせいだと思っていたけど、やっぱり気のせいじゃなかった。


まーちゃんの主治医はみこを見て申し訳なさそうな顔をした。


何かあったの…?


「阿久津さんの妹さんですよね…?」


「はい。そうですが…」


その医者からただならぬ雰囲気が漂っている。


「阿久津さん…真琴さん見かけていませんか?」


「いや、今から会いに行こうと思ってここに来たんですけど…」