「んもー!!!わかんないっ」

リンが算数のノートを投げ出していった。

「しょうがないよ、授業聞いてなかったんでしょ?」

カレンがため息をついた。

「がんばって!まだ時間はあるよ!」

あたしはそんな事しか言えなかったけど。

「うん!がんばるねっ!だってハヤトくんとのメールがかかってるんだもん!」

ほぉー、恋って勉強も熱心にさせてあげれるんだー。

ハヤトくん、てゆうか恋って凄いなー…



「やった!!覚えれた!」

カレンの手作りテストで100点を取ったリンは、ウキウキで携帯をさわりだした。

「るーんるんー!これで明日は100点だっ〜!」

カレンがヤレヤレという顔をしているのがよくわかった。

カレンがあたしの近くに来て、耳元でささやく。

「100点取れなかった時のショック、大きいだろうね…」