仕事を終えて、フラフラになりながら着替えをする。
更衣室を出ると、店長がミネラルウォーターをくれた。
「お疲れ。今日もアフター?」
「うん、ありがと。」
店長がくれたミネラルウォーターを半分ほど一気に飲んだ。
「あんまり無理すんなよ、身体が資本の仕事なんだから。」
「そんなこと言って、あたしが稼いだら嬉しいくせに。」
「あ、バレた?まぁ、今度頑張ってるかんなちゃんに飯でもご馳走してやるよ!」
「分かった、ありがと。」
今日も明日も明後日も、
きっと私はお客様といるんだろう。
お店が終わると、お客様とアフターに行く。
お店に来てくれても、なかなか席に付いてる時間がなかったりすると、決まってアフターに誘われる。
断る理由なんかない。
だって、私はいつも一人だから。
友達と言える人は、いるのだろうか。
酔った頭で考えても、答えなんか出るわけがなかった。