はっと思った時には

遅かった。

なに言ってるんだろ。

「え?

私が?光のことを?

好き?

あははっ!

舞ちゃん冗談キツイってー!

だーれがあんなトンチンカン…。」

「おい、誰がトンチンカンだよ。」

真部さんの後ろで光くんが、

低い声を出した。

「げっ。」

真部さんも、女子とは思えない

すごい声を出した。