「失礼しまーす」

誰も居ない筈の図書室内に声をかける。

「あっ!」
至るところの本棚から本が落とされている。

イタズラにしても、幽霊サンにしても、酷い!
それに、この本はすっごく高い本なのに。
これも!もう、二度と手に入らない貴重な本。

価値が分かってのイタズラ??

許せない!


「やった。俺の勝ち」
へへ。と、笑う声。

「大ちゃん、ズルいよー。僕、本のことなんか全然わかんないのにー」
うぇーん。と、泣く声。

だ、、、誰か いる!?