甘え方も知らなかった。
チビ達に構う兄貴を見ていると、俺だけ見てくれていないように感じてたんだ。
高3にもなって、寂しいと思うなんて格好悪い。
けど、兄貴はちゃんと見てくれてたんだって知った。
今まで、兄貴に頭を撫でられる度に泣きそうになるのは、もういいんだよって、もう1人で頑張らなくていいんだよって、言ってくれてるようで、
心が締め付けられたように痛むから。
それは悲しくて痛むわけではなくて、嬉しいから。
兄貴の前でだけは、子供に戻れるから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…