退屈な入院生活も終わり、学校に久しぶりに登校する事になった。


友人達が迎えに来てくれて、嫌だろうから。と事故の道と違う道を歩いてくれた。


皆が、大丈夫?と声をかけてくれる中、あたしが必死に探すのは、やっぱり彼。



「あっ!」


目立つ後ろ姿を見つける。


急いで彼の背中に追い付く。


「三浦くんっ…!」


ゆっくり振り返る三浦君は、あたしを視界に捕らえると優しく微笑んだ。


「おはよう。」


「あの、この前は…っ」


は、とした。
この三浦君は、あの三浦君じゃないんだ。


案の定、キョトン顔。


「この前?
なんかあった?」