でも、もしもあの世界が存在していたとして、三浦君は今日も1人で朝を迎えるのだろうか。

「…約束、したのにな……。」


そのまま再び眠りに着いた。
小さく聞こえる話し声に気付き目が覚める。


友人達がお見舞いに来てくれたらしい。

「あっ、目が覚めた!?
もう…ビックリしたよ!」

「あの後帰って来ないから心配してたらこんなんになってるなんて…」

本気で心配してくれたらしい表情に、不覚にももらい泣きしてしまった。

「ごめんっ…生きてて良かった…」

戻った事を少し寂しく思っていたのが、戻れた喜びに変わる。