千紘side

佐野は、すごく軽いそして華奢だ。

「な…なんで 宮くんは、
そんなに や、優しいの?」

佐野が喋るたびに吐息が耳にかかる。

少し くすぐったい。


それ以前に俺に体を預けてる佐野は
熱くって、俺が支えるのをやめたら
そのまま倒れてしまいそうだ。

「…そのうち、分かるよ」


佐野はたぶん知らないんだろうな



俺たちがどんな関係か