あ、あったかいなぁ…

寒くなくなったや。
宮くんの背中あったかいなぁ

「…佐野 すげーあったかい。
熱めっちゃあるじゃん」

と宮くんは言った。


あ、自転車置き場が見えてきた。

頭がぼーっとする。

「み、…み宮くん…」

「…ん?」

喋るのが少し辛い。

「な…なんで、 宮くんは、
そんなに や、優しいの…?」


すると、宮くんは少し体を縮こませた。

「どうしたの…?」