すると、宮くんは手を離して

私の前にしゃがみ込む。

「え?」

「…乗りな」

これっておんぶってことだよね?

私が躊躇してると、宮くんは

「はやく、乗って」
と急かしてきた。

私は宮くんの好意に甘えて、宮くんの背中に乗った。


宮くんはいとも簡単に立ち上がって
歩きはじめた。

私は宮くんの首に手を絡めて、宮くんの
背中に寄っかかった