宮くんの手は大きくて温かかった 宮くんは私を支えてくれて 私はベッドから降りられた。 降りられても、その手は離されず、 「 …先生 ありがとうございました」 と先生にお礼を言う時も離されなかった 保健室をでて、玄関に行く時 私は荷物がないのに気づいた すると、宮くんは立ち止まって 手を繋いでない方の手を見せてきた。