そうだ

宮くん、彼女いるんだった

私なんかと一緒にいていいのかな?

そう思うと胸が痛くなった。


「…大丈夫か?」
と宮くんは覗き込むようにして
聞いてくる。

「え?…あ 大丈夫、大丈夫。」



ガラッ

保健室の扉がまた、開いた

保健室の先生が入ってきて私に言った

「佐野さん 起きたのね! 佐野さん
8度3分も熱あるのよ? 今日はもう早退しなさいね」