「…分かった! じゃあ喋ってあげるから
もう本読まないで!」

すると、青パーカーくんは「え?」
という顔した。

「いや、今の冗談…」
「ホント、心臓に悪いんだから!
でも、よかった! 私が喋るだけですむ なら!」

私は少し食い気味に言った。
そのせいで青パーカーくんの最後の方の声は聞こえなかった。

「…まぁ、いいけど」

と青パーカーくんは言った。

青パーカーくんが言ったとき、校舎が
見えてきた。