「ご褒美制度を希望しますっ」



「…ご褒美?」


意味のわからない制度を希望され、はてなを浮かべる。


「あのですね、メイお勉強とか頑張りますから、ご褒美が欲しいのです」


「別に構わないが…何を望むんだ?」


それで成績が上がるのならば願ったり叶ったり。

ルイはメイが大好きだから、いろんな願いを叶えてやりたいと思っている。

メイが望むのなら、なんでもしよう。

常にその姿勢である。


「メイが望むのならばなんでもする。言ってみろ」

「…えぇっとですね、そのぉ…」


言いづらそうに、もじもじと顔を俯かせる。

なにを望むつもりなのかと身構えたルイだったが。




「せ、制服…?」




「…へ?」


「やややっぱり聞かなかったことにしてくださいぃい…」


真っ赤になってスープをラッパ飲み(?)し始めるメイ。

意味不明な要求に首を傾げる。


「なぜ制服なんだ?制服というと、高校生とか中学生とか着てるという…」

「わ、悪いです?可愛いじゃないですかっ!」


羞恥のあまり開き直って逆ギレし始めた。