首を傾げて、でも、笑った。



たぶんなにも考えてなかったんだろうが、ルイはその笑みに誓った。




―一絶対に手に入れる。




自分のものにして、隣に歩かせ、表舞台に出す。


それが、最終目標。


独占欲という名の、愛。



「…ご主人様ぁっ!ライバル、ライバルですよっ」


「はいはい…」


ライバルが登場したので固唾を飲んで見始めた。


「……愛してる…」


聞こえるか聞こえないかの声は、切なさを含んでいた。


今にも泣きそうな、そんな片想いの声は。



「ちゅう、ちゅうしたぁあああっ」



メイの叫び声にかきけされた。