きゃあきゃあと騒ぎ出すメイだが、ルイは危機逃さなかった。


「…野崎大好きだとっ……?」


「わーいっ!今日何しますか、何して過ごしますかぁ?」

騒ぎまくるメイは、ルイの怒りのゲージがうなぎ登りであることに気づいてなかった。

週に一回は休みを取れるルイだが、今週は二回も取れるのだ。

メイにとってはパラダイスな話。


それだけ、メイはルイが好きなのだが。


「野崎め…まさか、メイを狙ってるのか?そういえば家庭教師の時も積極的に調べていたな…く、僕としたことが野崎の想いに気づかなかった。野崎は独身だし、彼氏もいないみたいだからな……メイを狙える条件は揃ってる…くそっ!渡さないぞ、メイは誰にも…!」


「わあい、何をしようかな、まだ見てないビデオがあったんだっけ…

ご主人様と見ようって思ってたやつ。
ねぇ、あれ見ませんか、ご主人様!」


互いに思ってることがバラバラなのに、突っ込むものは誰もいない。