食事を済ませてルイと一緒に荷支度を整えていると、野崎がやってきた。
がちゃりとメイの部屋に上がってきた野崎はいつものスーツ姿。
「おはようございます、社長。
あと1時間ほどで業者が荷物を運びに……」
「野崎さんだぁーっ」
キリキリと行程を伝えていた野崎にジャンプして抱きつき、軽くよろける。
「ちょ、朝から激しいですよ」
「えへへー、おはようございますっ」
「……おはようございます……メイ…」
満面の笑みでじゃれつく彼女の頭を愛しそうになでる。
「と、ところでメイ…忘れてませんか」
何故か真っ赤になりながら。
「私のことはなんと呼ぶんでしたっけ?」
「あ……」
えへへ、とますます嬉しそうに笑って。
「おねえちゃん!!」
「……はい、そうですね。よく出来ましたねー…」
あー、萌え…などとしきりに呟きながら、愛しくてたまらないというように抱きしめた。