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パチリと、ルイは朝日が上りきらない早朝に目をさました。
「……5時か、少し眠りすぎたな」
またしても天蓋付なベッド。その脇のアンティークな時計を見やりながら、ルイはため息をついた。
5時など、世間一般的に見たら早い方なのだが。
いつも4時30分あたりに起きているルイには、寝坊の範囲なのだろう。
当然、ルイはメイの部屋ではない自室で眠っている。
理由は大体察しがつくとおり、10代20代の男女の健全な付き合いのためだ。
夜も朝も共にいたいルイにとっては苦行以外の何者でもないのだが、欲求よりもメイが大事な身の上のためか我慢した。
「…昨夜はかなり遅くまで起きていたしな。仕方がないか」
あれから夕飯を共に食べ、風呂に入って就寝した。
いつもより遅い時間の就寝に、体のリズムが追い付かなかったのだろう。
とにもかくにも早くあの部屋に行かねば、と、気があせる。
顔を洗って歯を磨き、寝巻きから私服に着替えてからいそいそと部屋をあとにするルイだった。