ズルい…?


私が!?




「もう留菟ちゃんの怯えた顔が見たくなくて今日1日ずっと屋上に隠れて…

もういないかなって思って降りて来たら留菟ちゃんがいるし、帰ろうとしたらいきなり名前で呼ばれて帰るに帰れなくなっちゃうし……」



今日1日ずっと屋上にいたんだ。

どぉりで見ない訳ね。




「でももう留菟ちゃんから逃げる必要なくなったし、これで一件落着ね?

そんな訳だし…それにもう暗いから帰ろう?」


そう言って私に手を出してくる奏。



でも…まだ私は伝えられてない。
伝えなきゃ…



「奏…私…… 
 
 奏が好き。」