涙で顔はよく見えない…




でも聞き間違える訳ないよ……毎日毎
日イヤってほど聞いた…



アイツの声を…








「あく…ま

 どぉし………て?」



かすれた声でやっと出た言葉。



何で悪魔がここにいるんだろう?

あれだけ付いて来るなって言ったのに…





「留菟ちゃんの声がしたから♪
 
 それに付いて来るなって…
 俺達同じ方向だもん☆」




そこにはさっきの低い声を出したとは思えない…
ニコニコと笑ったいつもどうりの悪魔がいた。




でも…そんな表情はすぐに変わって…