ぐだくだで、長くて、言いたいことは全然まとまらなくて、おまけに大泣きしながらで、自分でも嫌になる。でも伝えたくて。必死に話していたら、航くんに抱きしめられた。


突然航くんのあったかさを感じて、ますます泣けてきて、最後はただただ泣いてた。




少し落ち着いて、床にへたり込むと航くんが私を覗き込んだ。

「落ち着いた…?」

私が頷くと航くんは私をお姫様抱っこでリビングまで運んだ。
私は恥ずかしいし、ちょっと怖いのとで思わず航くんにしがみつく。

「ちょ、ちょっとっわ、航くん!?重いよ!?」

私をソファに座らせると航ははあーーーっと息をついて、優しく笑って私の方を向く。

「大丈夫だよ。大丈夫。」

私は航くんに頭を撫でられた。大人と子供が逆転したみたい。

赤くなる私を見ると航くんは私の涙を拭きながら言った。

「お姫様抱っことか、一回はして見たかったしね。」

いたずらっ子みたいに笑う航くん。そんな彼が大好きだと私の心が言ってる。

きっと今の私ならなんでも頑張れる。