「では、よろしくお願いします」と琴ちゃんが頭を下げたので

つられて俺も頭を下げた


「いざ、勝負!!」


ーーーーー



「参りました」

俺はまた、頭を下げていた


「ちょっと、強くない!?」

「だってタケさんの弟子だもーん」


すっげー納得したわ



「待たせたな。お?琴来てたのか」

「自分で呼んだくせに」


「悪い悪い。将棋やってたのか?」

「うん。龍ちゃんてばメチャクチャ弱いね」



ゴン!!と石が頭に乗ったようなショック


「そうなんだよ。鍛えないといけないんだ」

「戦法とか知らないでしょ?」



「あー、本に書いてあったけどよく分かんなかった」

「「本?」」


「いや、勝ちたくて本を買ったんだけど……」

「教えてあげようか?」


え?


「あたしが、龍ちゃんに教えてあげる」

「…マジで言ってる?」


「いいよ。でもあたし怖いよ?」


問題ない