眞鍋琴
23歳
帝国湯の娘に生まれる
兄弟はなし
最近まで会社勤めだったが昨日辞めた
「これがオレたちの知ってる情報だ」
…………いやいや、苗字と兄弟しか追加情報がないじゃないか
「いいぞ。よく働くしな」
「面倒見いいしな」
「こないだ、どこぞのガキを叱ってたぞ」
「オレはこの前、酒屋のばあさんと歩いてるのを見たぞ」
すっげーどうでもいい情報
どうせならスリーサイズとか教えておくれ
「母親に似てるしな」
え゛
「母親って……番台の?」
「他に誰がいるんだ」
チラと番台のおばさんを見る
そうか。年取るとああなるのか
……いや、深くは考えまい
「龍ちゃん、失礼なヤツだな」
えっ
「何も言ってないし!!ゴンちゃん何を言ってるのさっ」と誤魔化したが
「引っかかったな」
ひぇ~~
「誘導尋問、半端ないっすね」
「当たり前だ」
………うう。ゴンちゃんの眼力が怖すぎる
「さーて、帰るかな」とタケさんが立ちあがって伸びをしたから
自分も立ちあがって帰り支度をした
「龍ちゃんは明日は仕事休みか?」
「え?そうですけど」
「オレの仕事場に来ないか?」