タケさんは、そのまま風呂に行ってしまった
俺はさすがにTシャツと、ズボンもはいた
……カルチャーショックがひどい
ちょっと頭がついていけてない
庭の縁側で「……ゴンちゃん」
「あ?」
「風呂屋の娘は男湯にいても平気なの?」
「お前、何いってるんだ?平気に決まってるだろ」
……それを聞きたいんだよ
「生まれた時から風呂屋にいるんだし」
うん
「そうじゃなきゃ番台乗れねえだろ」
はあ!?
「番台に乗るの!?」
「乗るだろ。風呂屋の子なんだから」
の、乗るのか。あんな若い娘が番台に乗ってしまうのか
「ゴンちゃん、ヨーグルト」と、
琴ちゃんという娘さんが持ってきた
「あ、今日は2つ」
「もう。先に言ってよね」と、またどこかへ行ってしまった
……やっぱり、かわいいな…
「なんだ?惚れたか?」
えっ
「そんなこと、一言も言ってないし!!」
「龍ちゃん、オレを誰だと思ってる?」
「……元警視庁幹部」
「オレが言ってるんだから、当たりなんだよ」
なんだろう
色々と勝てない