“キーンコーンカーンコーン"
7時間目終了のチャイムが鳴り一日の終わりをつげた。
高校こそは真面目にやってやると思っていたがやはり中学校のくせは治せずほとんど寝ていて記憶がない。
少し起きているときがあってもその間は翔子の方をさりげなく見てしまっていた・・・
俺は野球部に所属しているので足早に教室を出て行く。
そのとき翔子と目が合い、
「じゃあな」
と言うと
「バイバイ」
とかえってきた。
このやりとりも数え切れないほどしてきた。
仲がいいわけではないがこのやりとりだけはなぜか昔から続いている。