玲「さっそく迷子かよ・・・まだ渋谷を見てもいねぇのに。」


玲沙は、かなり苛ついた様子で、ぶつぶつ独り言を言っている。

苛つくのは、私もわかる。

あろうことか私達は、駅の中で迷子になってしまったのだ。

何度駅員に道を聞いたことか・・・。

だがその度に、「あ、嘘つかれたわ」という具合だ。


真「何口から出るんや?」

藍「西口よ」


真紀都ちゃんも藍和ちゃんも、こんないきなりアクシデントにぶつかるとは思ってもいなかったのだろう。慌てている・・・ような気がする。


凜「人が多いからねぇ・・・。酔いそうだよ」


私もかなり精神を削られている気がする。不満を他にあたる。