その時だった


「おい、離せって。」


え?だれ?


「な、なんだよ。お前。」

「なんか文句でもあんのか?あ?」


そんな男2人に対して彼は腹を蹴りあげると、追い返してくれた。


「けがない?大丈夫?」


「あ、はい…。ありがとうございます。」


「ていうか、制服同じだ。何年生?」


「え、あ、一年です。」


背の高い彼のことをあたしはすっかり二年生だと思っていた。