プルルルル プルルルル

「もしもし?」

「あっ、ごめんねいきなり。」

「大丈夫。どうした?」

「斉藤尚哉君って知ってる?」

「佐奈、どこで知り合ったの?」

「クラスに転校してきたの。」

「そうなんだ。
そいつに関わらないほうがいいよ。」

「何で?」

「とにかく、関わらないで。」

「何でなの?」

「佐奈。ごめん。」

ッツー。ッツー。

あーあ。切れちゃった。
どうして関わっちゃ行けないんだろう。
明日、本人に聞いてみようかな。