「尚哉に、会わなきゃ!」

家を出た!
って言っても、どうしよう。
ダメもとで七海に頼ってみよう。

プルルルル プルルルル

「もしもしー?」

「あっあのさ。」

「なに?」

「尚哉の事なんだけど」

「だから、関わらないほうがいいって」

「ちがうの!思い出したの。」

「思い出したの!?」

「うん。だから、会いに行きたいの」

「しょうがないなぁ。
電話番号教えてあげるから。」

「ありがとう。本当にありがとう。」

「いいってば。親友でしょ?」

「うん!」

「じゃーメールで送るから」

「はーい」

ッツー。ッツー。

よし。
これで、会いに行ける。
私は苦しかったよ。
でも、それより尚哉が好きだった。
だから、
もう一度やり直したいの。