~次の日~

「おい佐奈!」

先生に呼ばれた。

「はい。なんですかー?」

「皆のノートを集めて、
職員室まで持ってきてくれ。」

「えー?」

「しょうがないだろ日直なんだから」

「はーい。」

あーもう何で今日日直なのー?
隣の子も休みやがってー!
もぉーーー怒りMAXだよ!

~放課後~

よしっ!
集まったぁー!
後はこれを職員室に持っていくだけ♪

階段を下りてたら、下から声がした。
この声は、
佑樹と尚哉君だ!
あれ?何で二人が知り合いなんだろう
佑樹はクラスが違うのに。

悪いけど、盗み聞きしちゃおーっと!

あれ?なんか言い争ってる?

「だから、何でここにいんだよ!」

「俺だってダメだと分かってる。」

「だったら、さっさと他の学校に行けよ!
佐奈が大事なんだろ?」

「大事に決まってる。
でも俺は佐奈を傷つけた事を謝りたい。できることならやり直したい。」

「お前自分が何したかわかってんのか?ふざけんな!
俺は佐奈が苦しんでる所を近くでいつも見てきたんだ!」

「俺だってあんなことになると思わなかったから!」

「そんな態度で許してもらえると思ってんのかよ。佐奈に関わるなよ!」

「俺だって無理に近づこうとしてはいない!自分から関わるなと言ったくらいだ!」

「関わるなと言うくらいなら何でまだここにいるんだ!」

「そ、それはまだ佐奈が好きだからだ!」

「ふざけんなっっ!今佐奈は俺と付き合ってる。もう十分幸せなんだよ。また佐奈の幸せを奪うのかよ。あぁ?」

「お前、佐奈と。。。」

「お前と佐奈が付き合ってる時から好きだったんだよ。」

「そうだったのか。
じゃあ、もう俺には関係無いな。」

「わかったら早く消えろよ」

「言わなくても分かってる」

え?ちょ、ちょっと待ってよ。
私って、斉藤君と?
あれ?なんかフラフラしてきた。

バタン!

「佐奈ー!佐奈ー!」

遠くで誰か私を呼んでる。

それを境に、私の意識は途切れた。