恋愛(その他)
完

- 作品番号
- 1093275
- 最終更新
- 2014/08/30
- 総文字数
- 19,743
- ページ数
- 37ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 90,542
- いいね数
- 6
それは誰のせいでもなく
移り変わる季節が
成長する心が
作り出す悲しい現実
ねぇだから。
『梅酒で乾杯しよう?』
2010/06/16 他サイトで完結済
2014/08/29 加筆修正版完結
この作品のレビュー
引きこもっていた時期の自分に寄り添い、引き上げてくれた彼。
いつも一番近いところにいてくれて、同じ速度で歩いてきたはずなのに。
いつの間にか、二人の間の距離感に気づいてしまった。互いの環境の変化、心の変化が進む速度までも変えてしまっていて。
それから、ゆっくりと始まる心の準備。梅酒の熟成とともに気持ちも成長していく実加の姿に、切なさと共感を覚えました。
大好きな彼の幸せのための決断。
別れは悲しくて苦しいけれど、二人のために。
切なさの後に訪れる希望の光が温かく胸に沁みてくるお話です。
是非、読んでください。
移ろいゆく季節の中で、身を置いた環境の中で、人は少しずつ変わっていく。
隣に並んで、手を繋いで、ゆっくり歩いているつもりだった。けれどもいつの間にか、どこかでふたりの距離は遠くなってしまっていた。彼のせいじゃない。あたしのせいでもない。これは仕方のない変化。
梅酒を熟成させるように、ゆっくりとその変化を受け入れて、心の準備をして。
大好きだから、さよならする。ふたりが幸せになれるように。
切なくなって、きゅっと胸が締め付けられて、それでも後味はふんわり優しくて。
ふたりのたくさんのありがとうが込もったお別れの乾杯に、私も幸せな気持ちになりました。
きっときっと、今度は嬉しい乾杯ができるといいな。
後ろを振り向き振り向き遠慮がちに進むのではなく。遠ざかる背中をひたすら追いかけるのではなく。自分の歩幅で、自分の人生を歩んでいけるように。
素敵なお話をありがとうございました。
久々にレビューが書きたくなった、そんな大人の為の短編小説。
スピーディーな展開でもなければ、誰が悪い訳でもない、ひとつの恋の終わりの物語。
梅酒の熟成と実加の心の成長が重なり、物語に深みを感じました。
ラストはちょっぴり涙。そして心地好い始まりの予感も。
梅酒が恋しい~
こういった大人の為の素敵な作品に出会うと、やはり携帯小説っていいなと思います。
この作品の感想ノート
★お返事です
☆花嶋紗江さん
はじめまして!
壁ドン二編もこちらも読んで頂けたとのこと、とっても嬉しいです!
これはイイ人だけ出てくる話なので(笑)
話自体はじんわり切ないのですけれど、その中での実加の成長を読み取って頂けて感謝です。
ありがとうございました。
私もまた覗かせてもらいます。
はじめまして!
壁ドン企画のお話二編を読ませていただき、他の作品も読みたい!と思い、こちらを読ませていただきました。(美味しそうなタイトルにも惹かれました!)
子犬くん(と呼ばせてください。たまらなく可愛いですよね)の登場で、優しい彼氏(彼もまた、なんて頼もしい素敵な人なんでしょう!)との悲しい予感を感じて、やだよ〜、読み進めたらきっと切なくなる〜泣、でも、読みたいよ〜というジレンマに陥りながら、最後まで読みきりました。
読み終わり、切ないけれど、梅酒の味のように爽やかなラストに、私は実加ちゃんの成長と、実加ちゃんと亘くんそれぞれの明るい未来に乾杯!したいと思いました。
長文失礼致しました。
★レビューお礼です
☆KIMORIさん
初めまして!
とても素敵なレビューをありがとうございます。
きちんと読み取ってくれて、
そして本編より素敵な言葉を実加に贈ってもらえて嬉しいです。
頂いた言葉を私も大切にします。
ありがとうございました。
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