「てめえの役職は決まってねえ。今、話あってる最中だ。」



そうだろうと思った。



私は女。



しかも、長州の間者かもしれないのだから。



でも、おそらくこの壬生浪士組で1番の強さを持っている。



束になってかかっても敵わない程の強さを。



「他に用件はないんだったら、とっとと帰れ。」




しっしっと虫を追い払うように手を振る。