夫が愛用したアコースティックギター『てふてふ』は、今、夫の友人の手元にあるはずだ。


遺品整理をしたときに、あげたのだ。


大事にしてあげて、と。


わたしは残念ながら、ギターは弾けない。


弾いたことはあるが、全然上手くない。
そして、不器用だから、弾きながら歌うことができない。


わたしがギターを持っていても、ギターは、部屋の飾りになってしまう。


ギターとしての役目を果たさなくなってしまうのは、『てふてふ』があまりにも可哀想なので、もっと、ギターが上手くて、よく弾くひとに譲ったのだ。