そんなことを思い、少し憂鬱になったが、せっかくだし、衣替えついでに、寝室全体を掃除しようと思った。 そろそろ着れなくなった望の服をおんなじ保育所のママ友に譲ろう。 遊ばなくなったおもちゃを、望より小さな子に譲ろう。 憂鬱な春を少しでも明るくするため、部屋をスッキリさせようと思った。 「じゃあ、ママ。部屋のお片付けしておくね。望の遊ばなくなったおもちゃとか、服とか小さい子にあげるね」 うん、と元気よく望は返事をした。