それから、ツっちゃんに会わせる顔がなくなり家に帰らなくなった。学校も面倒臭くて、登校して早々に早退。ゲームセンターに行って遊んで、絡んで来た女と遊んで、突っ掛かってきた男と喧嘩。

そして…、喧嘩をして有名になった時、やってしまったと後悔をする。
友達とカラオケをして、外に出ようとした時肩が誰かとぶつかって睨み合いが始まった。
「あ?テメェ、何当たってんだよ」
「アンタこそ、ぶつかってんじゃねぇよ」
俺は友達と合わせて、3人。向こうは5人。数では負けてる。でも逃げることはしたくない。
「ちょい、面貸せ」
男に言われ、言う通り面を貸す。友達は、やべぇってとビビっていた。
そして、広い場所に出た時には友達は居なくなっていた。
「はっ、ダチに逃げられてんじゃねぇか」
「…だから、何だってんだ。俺は最近、機嫌わりぃんだよ」
「奇遇だな。俺らもだ」
喧嘩が始まって、もちろん1対5では結果が見えている。だからって逃げたりはしない。
むしろ、そのまま俺をどっかにやってくれないかと思っていた。殺してもいいし、2度と人に見せられない体にしてくれたっていい。
それは大体、叶ったんだけど…。