ツっちゃんに援交をさせないように気を張って、ストレスを発散するように以前より激しく相手を抱く。それでもストレスは溜まって、何も知らない家族がストレスになり始めた。もちろん、ツっちゃんも…。

母さんと弟妹がピクニックに行った日、俺は部屋で雑誌を読んでいた。ツっちゃんは母さんに頼まれて、掃除をしている。
昨日、ヤった相手が下手でイライラしていたんだ。掃除機の音もうるさくて、ツっちゃんの真面目さに舌打ち。
無断で俺の部屋に入ってきたツっちゃんは、何か言っていたけど掃除機の音が掻き消す。
イライラしていた俺は、存在を忘れていた。本に挟めていた、逆援の金を…。
ガンッ!と掃除機がタンスに当たった。タンスに積まれていた本はバサバサと落ち、ツっちゃんは掃除機を止めて拾い出した。
「ちゃんと片付けて……、…?」
ここでやっとツっちゃんの声が聞こえて、その声は変に止まった。変にと思いながら、雑誌を読みふける。ツっちゃんが茶封筒を見ていると知らずに…。
「ぇ……、りょ…や…?」
「なに…っ、ちょっ、バカッ!!」
呼ばれたことにより、振り返るとやっと茶封筒を思い出した。素早く奪って、やってしまったと動揺する。
あぁ…、ヤバイ。
そう思った時には、もう遅かった。
怒りで理性が飛び、ツっちゃんをベッドに敷く。俺はツっちゃんの為に気を張っていたのに、ツっちゃんはいつも変わらずに弁当をくれて、友達と笑い合うんだ。
当たり前だ。俺がそうさせているんだから…。