「はいっ、プリント後ろ回して」 「………………………」 「なっ、なに? 私の顔になんかついてる?」 「ついてるっつーか、……書いてる」 「えっ?」 「鈴木くん、今日も格好いいって」 「あーはいはい」 私の後ろの席の鈴木くんは なにかあるたびに私をからかう こうやって彼の言葉を流すのも 今日で何回目なのかもわからないくらい