ミーン、ミーン、ミーン。 外からはうるさすぎるセミの鳴き声と、 暑苦しい熱気。 クーラーをポチッと付けて 勉強机と向き合ったのは わたし、白石花音。 「あっちぃ…」 そう呟いて数学のワークを開いた。 気がつけばもう3年の夏で・・・ 勉強 って感じ。 大好きだったテニスも。 毎日会ってた友達も。 無理矢理、離されちゃったって気がしてすごおく寂しんだ。