「えへへ、しゅうくんに英語の教科書を貸してもらおうと思いまして。」



「はぁ?またかよ。ったく、忘れ物するなよ、問題児。」



英語の教科書で女の子の頭を叩く早瀬君。


「なっ、問題児じゃないですよーだ!
しゅうくん、教科書ありがとーっ!」



そう言って女の子は去って行った。



誰なんだろ?今の。紗香に聞きたいけど委員会でいないし……。


すると周りの女子の声が聞こえた。