「おまえの部屋、ここ?」



「うん、ありがと…」



私がそう言うと早瀬君は私を部屋のベッドの上におろしてくれた。



「ふーん?結構可愛らしい部屋なんだな。ぬいぐるみとか。」



「へへ、結構好きなんだ。あ、これこの間ゲーセンで早瀬君がとってくれたやつ。」



早瀬君がとってくれたぬいぐるみはベッドの隣においてある。



「ふーん……結構嬉しいもんだな。自分のとったやつを飾ってくれてるって。」



「ふふっ、お気に入りなんだ、これ。
ずっと欲しかったし、可愛いし。

それに…早瀬君がとってくれたからね。初デート記念っていうの?嬉しかったな。」



ぬいぐるみをギュッと抱きしめると早瀬君は部屋のドアに手をかけた。