「え?えぇ。よくあるけど? でもこれでも私、空手習ってたから助けてもらわなくても大丈夫だったんだけど。」 まさかの新事実。 「うぇ、じゃ私の助けた意味……」 ヘナヘナと座り込むと早瀬君か苦笑する。 「あはは、ごめんって。」 紗香はそう言って笑う。 「うぅ……」 1人座り込んでいると早瀬君はふぅとため息をついて、 「屋上来てよかった……」 と言った。