「なにをふざけたこと言ってる!
マリー、マリーは僕のだよね?」



そう言って男子はヨロヨロと私の足をつかむ。



「きゃ、や…離して…っ!」



私がそう言うと早瀬君はまた男子を蹴り飛ばす。



「ざけんな。いい加減にしないと俺、おまえを殺すよ?」



早瀬君がそうニッコリと笑うと男子は、



「しゅみませんっ!」



と噛んで逃げて行った。