私はもう我慢できなくて、
「ちょっと、紗香を離しなさいよっ!」
2人のまえに出ていた。
早瀬君に止められないように早瀬君の足を踏んで行ったから今頃痛がってるだろう。
とりあえず男子から紗香を引き剥がすと男子はキラキラした目で私を見た。
「マリーか?キミはマリーの生まれ変わりなのか?」
へ、マリー…?なにそれ。わけわかんないよ。
「そうか、生まれ変わり本人にはわからないのか。
僕の愛用してるゲームにね、マリーという娘が出てくるんだよ。
それがキミにそっくりなんだ!」
「へ、そうなんですか…。」
絶対生まれ変わりとかじゃないんだけどな。てか、私に似てるキャラか。
見てみたいな。
「あぁ、マリーごめんよ。僕にはマリーがいるのに紗香ちゃんに手を出してしまった。
マリー、愛してるよ。」
男子はそう言って私を抱きしめようとする。
「え……や…だ……」
「ちょっと、あんたなに言ってんの⁉︎ 」
紗香は必死で男子を引き止めようとするけど振り払われてる。