「どう?ドキドキする?
俺にキスされてドキドキするなら好きってこと。

ドキドキしなくてムカつくんなら、昨日のドキドキは勘違い。どう?」




「……早瀬君、全然ドキドキしないよ。」



「そうか、じゃ勘違いってこと。」



「よかったぁ。」



嘘。本当はものすごくドキドキしてる。
今にでも破裂しそうなくらいドキドキしてるーー



ていうことは、私、早瀬君のことが好きなの?



「ねぇ、早瀬君ーー」



「ん?なに?」



なんでだろう、目が合うだけでドキドキする。


本当に好き、なの?


「いや、ありえないから。」


思わず口に出してしまう。