「では、帰りますんで。さよなら。」



そう言って帰ろうとすると腕をつかまれる。



「待ってよ、それはちょっとひどいんじゃないの?」



「は…?」



振りほどこうにも力が強すぎて無理だ。



「だーから、俺はせっかく合コン抜け出して来たのに、はい、さよなら。ってのはないよ。」



「へ…じゃ、どうすれば…」




私がそう聞くと大学生の人はニヤリと笑った。



「そんなの決まってるじゃん?
少しだけおとなしくしてくれたらいいよ。」



そう言ってジリジリと近づいてくる大学生の人。



「へ、ちょっ…やっ…離して…っ!」



「離すわけないじゃん。こんな可愛い子捕まえたんだし。」



逃げたい。でも腕がつかまれていて無理。